冒険研究所書店|本屋と小屋の関係性と素材選定
今回は、空間のコンセプトと素材の選定について書きます。
もともとは「花を使ったおしゃれな本屋」というご相談でしたが、
店名は「冒険研究所書店」。
それであれば、
可愛さではなく、
“冒険やアウトドアが好きな人たちが集まる場所”の方が自然だと考えました。
そこでつくったのが、
夜な夜な人が集まる「小屋=アジト」というイメージです。

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この小屋の空気感をつくる上で、
一番重要だったのが素材の選び方です。
例えば木材。 一般的な綺麗な杉ではなく、 柱や本棚の板まで古材を使用しています。
普段建築で使う柱材の杉などを使用すると家感が出てしまいます。

少し荒さやムラがあることで、 自然とこの空間に馴染み、 コンセプトと心地よさのバランスが整います。
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屋根に使っている布も同様です。
現場で使われていた古い布を探し、 あえてそのまま使っています。
新品の布では浮いてしまうところを、
使い込まれた質感が、 空間全体のリアリティをつくっています。
— 本棚に掛かっているフラッグ看板。「THE CABIN SHELF」は、 この小屋の象徴です。

ロゴが屋根の形をしていますが、
その屋根自体も“本”の形をモチーフにしています。
この看板もエイジング加工をしています。
また、このフラッグ看板は取り外し可能で、将来的にはイベント出店時の看板としても使えます
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照明はマリンランプとランタンを使用しています。
入口にも船灯を置く事で「ここにいる」という存在のサイン。
ランタンはLED化したものにエイジングを施し、
雰囲気を壊さないようにしています。
明かりも単なる照明ではなく、
空間のストーリーの一部として扱っています。

— 本棚は約3メートルの長さで、 多くの本を収められるようにしています。

その下にはリンゴ箱を入れ、
古い斧やトランクなど、
実際に使われてきた道具達を配置しています。
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カウンターは、 モルタル天板と細い16角の鉄フレームで構成し、
キャンバス生地で軽く屋根をかけています。

入ってすぐに 「ここがレジだ」とわかるようにしています。
また壁には小さなリンゴ箱を設置し、
スタッフのおすすめや企画展など、
小さな発信ができる場所をつくっています。
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そして読書室。 のれんでゆるく区切り、
気に入った本をその場で読める場所にしています。
ただ買うだけでなく、 滞在し、選び、もう一冊手に取る。
そんな流れが自然に生まれるようになればと思います。

この改装を通しての社員さんの変化はこちら↓
https://name-less.jp/renovation
◾️場所: 冒険研究所書店 佐賀出張所
◾️住所:佐賀県佐賀市呉服元町7-4
表札と木工Name Less
住所 :熊本県玉名郡和水町江田302
営業時間 :11:00~17:00
店休日: 月・火
ネットショップ: https://name-less.stores.jp/
最新情報はSNSをご覧ください
https://www.instagram.com/nameless.studio/

